サイズ長さ910×天板最大幅490×天板上まで830上段-引き違い戸下段-開き戸塗装:ウレタン塗装近年、人気の上昇著しい栃(とち)の木で、豪華な無垢材キャビネットを作成いたしました。天板と下段にはスポルテッド杢が入った板を使用した、一点物キャビネットです。天板は片耳付きで、無垢らしさをアピール。硬いもので引っ掻いたらペロンとめくれたり、ガザガザになってしまう単板貼りとは違い、全てのパーツを無垢材で作成しております。総無垢の家具は、本当に手間と時間がかかります。立木から伐採をコーディネートし、トラックで原木土場に丸太を入れ、丸太を出して樹皮を剥き、製材台車に乗せ、歩留まりと板目のバランスを見ながら製材機でスライスし、風通りの良い屋根付き倉庫にて荒乾燥を5年。板の気の向くままに乾燥と共に動きを出し、狂い取りの再製材。これがまた熟練の目と操作が必要です。両面の平滑をとったら材の色艶を損なわない遠赤外線乾燥にて乾燥、乾燥工程から出たら仕上げの刃を当てる最終製材、平面を出す自動カンナによるプレーナー加工、中仕上げの手鉋加工、ワインセラーのような調湿倉庫にて6ヶ月以上の養生乾燥、職人による様々な番手のサンダー、そして塗装。無垢材家具が高価な理由は、上記で述べたような手離れの悪さにあります。ベニヤや単板を使えば、1日かからずにパッと見たら同じようなものができてしまうでしょう。しかし、それはあくまでも　ハリボテ。ある人は無垢を触った瞬間に、またある人は無垢と過ごす生活の中で、本物から湧き出る良さに気がつくのです。そんな無垢の良さは他の職人さん、工房が滔々と謳われているでしょうから、あえて私共はトレースいたしませんが、こちらは先述したような様々な工程を経て、機械だけでは絶対になし得ない技術を注ぎこんで作られた家具です。しかし、、、私は職人の前に、商人なのでございます。売れるためにはイロイロな手管があると思います。付加価値をつける、コンセプトを明確にする、品質をアピールする、などなど。でもやっぱり一番は、なんといっても　値段　でしょう。オネダン以上にオネダン以上をやりたいんです。とにかくこだわったいいものを、できるかぎり安く。相反することをやりたいんです、職人の前に、商人なので。#栃#木知夢#きちむ